研究概要
陸域生態系(おもに森林)に住んでいる多様な生物を対象に、個体の生理特性から集団遺伝、群集生態まで幅広く研究しています。フィールドで試料や現地データを集めて、実験室ではDNA解析や安定同位体分析、元素分析、栽培実験などでデータを出して、あとはコンピュータ上でデータ解析して論文をまとめるというのが主流です。
特徴は、①日本を網羅するような多様なフィールドを対象にしていること(海外はアジア地域)、②最先端の手法によって質の高い成果を目指すこと、③研究を楽しむこと、です。インドア好き、アウトドア好きなど、個人の特徴にあった楽しめる研究テーマが見つかると思います。詳しくは以下を参照ください。
これまでの研究内容の紹介
陸上生態系の中心は植物。人間を含めて多種多様な生物が、植物の生産した炭水化物を利用して生きています。しかし、その植物が生きていくためには、土壌中の微生物や花粉や種子を運ぶ動物などが必要なのです。このように野生生物は互いに密接に関係して生きているため、その複雑な関係を理解しない限り、保全や再生は難しいのです。
私たちの研究室では陸上生態系の代表的な生物群である「植物」や「菌類」を中心に幅広く研究してきました。使っている研究手法(以下、キーワード参照)はそれら以外の生物群にも広く応用できます。自然界の生物に興味がある学生は、私たちの研究室でやりたいことが実現できるかもしれません。
研究手法:集団遺伝、群集生態、分子系統、生物地理、安定同位体、トレーサー、接種実験、生物遺伝資源、分類学
研究対象:自然界の生物全般(これまでは植物、菌類が多い。こちらを参照。)
以下、私たちのこれまでの研究内容の一部を簡単に紹介します。